ギャラリーふねだ  特別展示  小倉尚人作品展

 小倉尚人さんは〈ギャラリー★ふねだ〉に何度か作品を寄せていただいた小倉幸夫さんの兄上です。平成21年(2009年)に64歳で亡くなるまで、多くの様々な作品を制作されましたが、どこの美術団体にも所属せず、個展を数回開いた後は一切作品を発表することもなく、仏画などを、岩屋寺(福島県・南相馬市)に寄贈したのみで、これまでほとんどの作品は未発表のままでした。現在初めての回顧展に向けて準備が進められています。膨大なその作品の中の一部を紹介いたします。

水墨・墨彩画

                 牡丹

牡丹

                   芙蓉             

五位鷺

五位鷺

                  葡萄

寒山

拾得 

 

 

 

曼荼羅図

                                              曼荼羅 黒青                        182cm×183cm

                曼荼羅 黄          182cm×183cm

               曼荼羅 赤               182cm×183cm 

                 曼荼羅 黒             182cm×183cm

                 曼荼羅 青           182cm×183cm

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         ■仏画 菩薩 文殊 釈迦

                虚空菩薩像       

                騎獅文殊        

               釈迦三尊像          

                釈迦涅槃図

    ■四天王図

多聞天(四天王 北)

広目天(四天王 西)

増長天(四天王 南)

持国天(四天王 東)

三十三観音図

施薬観音(三十三観音の9番)

阿麽歯來観音(三十三観音の21番

不二観音(三十三観音の31番)

十六羅漢(部分)

                (1番)バラダシャ尊者

                                クリックで拡大

  (2番)カニャカバッサ尊者     (3番)ダカハリダ尊者     (4番)ソビンダ尊者

  (5番)ナクラ尊者         6番)バダラ尊者       (7番)カリ尊者

  (8番)ハッタラ尊者        (9番)ジュハクカ尊者      (10番)ハンダカ尊者

  (11番)リゴラ尊者    (12番)ナカサイナ尊者       (13番)インカダ尊者

   (14番 バナハシ尊者      (15番)アシタ尊者      (16番)チュウダハンタカ尊者

七福神

布袋

長野県遠御市での 小倉尚人展が終了しました

 2019年10月6日から2020年1月14日まで、長野県遠御市、梅野記念絵画館で開催されていた小倉尚人さんの仏画・曼荼羅展は、やや遠い地における催しでしたが、多くの観覧者が訪れ、会期中には「座禅体験」や「曼荼羅と仏画の追及の軌跡」の講演等もあり、このほど好評のうちに終了いたしました。

小倉尚人の生きた軌跡(年譜)

誕生・引き揚げ

 1944年(昭和19年9月)  旧満州新京に、五男一女の四男として生まれる

 1945年  (昭和20年)1歳 敗戦により、福島県南相馬市の母方の祖父母のもとに引き

                             揚げる

大学入学 座禅

 1963年(昭和38年)18歳 神奈川県立川崎高等学校卒業 東京学芸大学美術科卒業

 1964年(昭和39年)20歳 東京都吉祥寺にあった坐禅道場、釈迦牟尼会の学生寮

             (淡水寮)に入る

講師 無職

 1968年(昭和43年)23歳 小金井市立東中学校講師 中央大学付属杉並高等

              等学校講師 インドネシア学校講師

画業に専念、生活苦

  1970年(昭和45年)25歳 井の頭公園で樹々の連作(百枚行)シリーズ少年

 1972年(昭和47年)28歳   講師の職を辞す クロッキーに励む 大日如来  

              弥勒菩薩他

闘病

  1974年(昭和49年)30歳    非A非B型肝炎に罹り入院療養生活

 

八ヶ岳の自然、山、農作業で自ら病を克服  

 1976年(昭和51年)31歳 金剛界抽象曼荼羅の制作に入る

 

曼荼羅制作(個展開催・マスコミで取り上げられる)

 1977年(昭和52年)33歳 第1回個展 金剛界抽象曼荼羅 銀座第7画廊於

     毎日新聞で「自己流の裏に才能が」「密度高い絵画空間」と紹介され

               芸術新潮で「小倉尚人のマンダラ」として掲載される

 

旺盛な創作活動

 1980年(昭和55年)36歳  生涯の伴侶、靖子と出会う

  1984年(昭和59年)40歳 第2回個展、胎蔵界抽象曼荼羅 銀座村松画廊於

 

個展等社会との関係を絶ち 膨大な仏画制作に専念

 1987年 43歳以降

 十三仏 曼荼羅図 観音菩薩 妙見菩薩 八大龍王図 十一面観音 薬師三尊像

 勢至菩薩 地蔵菩薩 達磨図 千手観音 不動明王 毘沙門天 増長天 広目天

 毘沙門天 吉祥天 五大力菩薩 大般若十六善神像 出山達磨図 阿弥陀三尊

 蓮図 三十三観音及び中尊 帝釈天 聖徳太子像 虚空菩薩像 牡丹図 延命十 

 句観音経 普賢・文殊菩薩 釈迦三尊像 芙蓉図 寒山拾得図 豊干禅師 布袋

 図 五位鷺図 十六羅漢図 釈迦涅槃図 阿弥陀如来図 薬師十二神将 四天王図

 十二天像 等

 

山水画へ

 2000年(平成12年)56歳 山水画の構想

 

世間との関係を自ら断つ 仏画は描き続ける

 2002年(平成14年)58歳 世間、知人との往来を全面的に絶つ

  2004年(平成16年)60歳 釈迦涅槃図

 

死を迎える

 2008年(平成20年)64歳 阿弥陀如来(遺作) 

             「30年ぶれなかった……」

             「30年時間を貰った……」と自ら余命を悟る

 2009年(平成21年)1月  自宅で永眠(享年64歳)

                 習作を含め凡そ900点の作品を残す

          

東京、大阪で

 

小倉尚人展が開催されます

東京会場は

2021年3月3日~21日 日本橋高島屋本館8階ホール

 

大阪会場は

3月24日~4月12日 大阪高島屋7階グランドホール

 

       主催 NHKプロモーション 後援 朝日新聞

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